昨日ご紹介した古伊万里と同じ場所で見付けた漆椀。
お椀の蓋には、桔梗の花が浮き出るように細工され、金の鈴虫と蟋蟀が描かれています。
決して華やかではありませんが、情緒溢れる絵柄に惹かれ蓋を開くと。。。
蓋の内側に月兎の細工が!
この瞬間、私のハートは鷲掴みされました。
なんとまあ、可愛らしい、粋なデザインですこと。。。
9個セットだったのですが、乾燥が激しいカリフォルニアにいるせいか、それとも前の持ち主さんに少々手荒な扱いを受けたせいか、所々漆の剥げや欠け、ヒビが…
「おぉぉ、可哀想に。。。もうすぐ私は日本へ帰るから、日本の職人さんの所で御直ししてあげましょうね」
などと手拭いで磨きながら語りかけていました。
「この子達を故郷に連れて帰れるのは私しかいない」と思うと、これは運命の出逢いとしか言いようがありません。
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