2009年9月7日月曜日

揺るがない。


たまに日本に帰ると、
「子供がバイリンガルになっていいわね。もう英語ペラペラだったりするんでしょ」
とよく言われます。

答えは、、、いいえ。

チビ太は4歳になりますが、まだ日本語しか喋れません。
公園でお友達に英語で話し掛けられても日本語で返す図々しい奴です。

ところが、そうなると御親切にも
「そろそろ英語をやらせた方がいいんじゃないの?」
と心配してくれる方も出て来たりします。(身内です)

でも、私はハッキリこう答えます。
「この子にはまず母国語をしっかりと身に付けさせる方針です」
と。

周りには既に英語と日本語を巧みに使い分けるお子さん(特にバイリンガル家庭のお子さん)もいらっしゃいます。
小さい頃から熱心に英語教育を始められておられる親御さんは、日本にも沢山おられることでしょう。

それでも、私は正直焦っていません。
うちは夫も私も日本人。
こちらでの生活が長くなりそうなので、むしろ日本語をちゃんとキープ出来るかどうかの方が心配です。

実際、こちらで子育てをされている日本人の親御さんからは
「現地の幼稚園や小学校に通わせるなり、英語が強くなってしまった」
という話はよく聞きますし、特に兄弟がいると家の中でも兄弟で英語を話すようになってしまう傾向があるようです。
(私の夫と妹も小学校迄アメリカで育ちで、そうなりかけていたようです)

私は、ただ英語がペラペラ喋れる人が真の国際人だとは思っていません。
日本人として、日本の文化や歴史、政治について海外の人から聞かれて語れるものが何もないと意味がない。
まず自分の中に語りたいこと、伝えたいことがあることが、言語を学ぶ上での最高の原動力となるー。
と考えています。

〜ここからは私のひとりごと〜

私は決して揺るがない。

今我が子に日本人の魂を吹き込めるのは、母親である自分しかいない。(夫は時間的に難しいので)
だから、私も常に日本について学ばなければならない。

我が子とよその子を比べて焦って子供より先回りして「あれこれやらせなくては」と心配しても、きっと子供は疲れるだけだろう。
(私がそうだったから)
私は私。うちの子はうちの子。

子供が自ら興味を抱き、動きだすのをのを辛抱強く待つ。
食いついて来た瞬間を絶対に逃さず、そこでうまく導けるよう準備しておく。
我が子に今本当に何が必要かを自分の判断で見極める。

自信のない上司に部下が付いて来ないのと同じで、自信のない母親にきっと子供は付いて来ない。
強い信念を持ち、私自身も常に学んで自信を付け、我が子を信じてさえいれば、きっと子供は付いて来てくれるだろう。