2010年1月20日水曜日

停電が教えてくれたこと。

今日は、大雨による停電から一日が始まりました。

「ママ〜!電気が付かないよぉ〜。冷蔵庫も付いてないし大変!!」
と、朝から大騒ぎのチビ太。

「昔は電気なんてなかったのよ〜。こんな時、蒔ストーブがあればいいのにね。」

などと薪ストーブへの憧れを再燃させつつ、ガスコンロにマッチで火を付け、薄暗いキッチンでお弁当作りを始めました。

デジタル時計の画面も真っ黒だったのですが、
窓の外が徐々に明るくなる様子を見ていると時間の移ろいが自然な形で感じられ、これが意外と心地良かったりして。
これが休日の朝だったら最高だったのに。。。とさえ思ってしまいました。

デジタル時計は正確な時間が瞬時に分かって便利だけれど、これが常に身の回りに設置されていると「時間に追われている」感が増す気がします。

以前はアナウンサーという職業柄、ストップウォッチや秒針の動きに注意を払わなければならなかったのですが、
今思えばあの時の緊張感はとんでもないレベルでした。
元々上がり性の癖に、よくあんな仕事をしていたものです。

あの頃は時間刻みのスケジュール帳を埋めるのが楽しくて仕方がなかったのに、今はカレンダーに空白の日があればある程ホッとする。。。
どちらも私の人生に於いて充実した時間に変わりはないけれど、人間、数年でこんなに変わるものなのだなぁ。

ちょっと待てよ!
「日時計だけで生活」というのも、ある意味幸せな時間の過ごし方なのかもしれない!!
時間の支配から開放され、自然のリズムに身を任せて生きられるなんて素敵じゃない!?

でも、流石にそれは子供のいる今は無理。
老後の楽しみに取っておこう。。。

などと、今日は停電の御陰で「豊かな時間の過ごし方」について一考することが出来ました。


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