ハワイ島の見所といえば、キラウエア火山。
どこまでも広がる黒い溶岩台地は、ハワイ島ならではの風景です。
大自然が織り成す造形美に暫し見とれていると、、、
その傍らで、夢中で溶岩を採集している先生。
そう、前回お話した、ツアーバスで後ろに座られていた地質学の先生です。
ここに来るまでの車中、窓の外に広がる溶岩台地を眺めながら感嘆の声を上げ続け、仕舞には
「ちょっと、そこの1983年の溶岩のサンプルが欲しいから車止めて!」
と途中下車。
その辺りに転がっている大きな溶岩の塊を岩にぶつけ、小石を飛び散らせながらかち割る先生。
「カ、カメラのレンズ、危なくないですか!?」
と声を掛けられるも、
「今日は金槌忘れたんや!これで大丈夫や!」
と、全く気にしていない様子。
ポケットからおもむろにルーペを取り出し、
「この緑の小さい粒が、オリビン(カンラン石)や!」
と私達にも覗かせて下さいました。
まるで地学の講義さながらの、かなり内容の濃い溶岩ツアーでした。
ただ、ちょっと気になることが。。。
ガイドさんが、
「溶岩を持ち帰ったら、火山の女神ペレに呪われるって伝説があるんですけど、先生大丈夫ですか~?」
と心配するも、
「大丈夫、大丈夫!」
と先生。
上の写真がそのペレなのですが、怒らせたらちょっと怖そうですよ。。。
実は、私の義妹も、一昨年にマウイ島のハレアカラ山で拾った石を持ち帰った後で「ハワイから石を持ち帰ると災いが起こる」という伝説を知り、今回の旅行中にハワイ島の郵便局からハレアカラの展望台に石を送り返したのです。
ガイドさんの元にも、日本から記念に持ち帰ってしまったハワイの溶岩を「元あった場所に戻して欲しい」と送られてきたことが、何度となくあったそうな。
多分先生はペレに呪われてもビクともしないと思うのですが、ペレの伝説が気になる方はくれぐれもご注意を。
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