2010年2月12日金曜日

バイリンガル子育て

バイリンガル教育は、一筋縄ではいかない。
このことは以前にも少し触れましたが、私の身近にいるお母さん達の中にも苦労されている方が沢山おられます。

「バイリンガルを育てるには、幼児期に母国語・第一言語をしっかりと身につけさせることが重要」
と言われるのですが、両親共に日本人である我が家はともかく、
これがバイリンガル家庭(日本人のお母さんと外国人のお父さんのご家庭)のお子さんになった場合、果たしてどうなるのだろう。。。
お父さんの言葉+お母さんの言葉で二カ国語になるのかな?
じゃあ、バイリンガル家庭のお子さんにとっての第一言語って何になるの?
そもそも、母国語・第一言語の概念ってなに?

こんな疑問を抱き、本棚からふと手に取った本
外山滋比古著『頭のよい子はことばで育つ』。

息子を妊娠しアメリカへの移住が決まった時、書店に駆け込んで将来の自分にとって必要となりそうな教育関連の本をとにかく必死になってかき集めたのですが、これはその中の一冊です。

この本がその「答え」を導いてくれた瞬間、思わず目から鱗が落ちました。

母国語とは、
お母さんが赤ちゃんに授乳するのと同じように、赤ちゃんが生まれ落ちた瞬間からお母さんが子供に語りかけている言葉だったのです。
アメリカでは、’ motherlese’ (マザーリーズ)、日本語では、”おかあさんことば’と言い換えられます。

広辞苑を調べてみると、確かに。

「母国語=母語。第一言語。 Mutter sprache(独)幼児期から母親に語りかけられ、自然な状態で習得する言語」

とあります。

「そんなことも知らなかったの?」
と言われてしまいそうなのですが、すみません、知りませんでした。。。

私の周りには、我が子に母語を授けようとする一方で、アメリカ人のお姑さんから
「アメリカに住んでいるのに、どうしてもっと英語をやらせないの!」
と言われ、苦しんでいる日本人のお母さんが結構おられます。
(孫と思うようにコミュニケーションが取れないおばあちゃんの気持ちも解るのですが)

この概念を知らないまま、自信を無くされているお母さん、迷われているお母さん、
必読です。


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