2009年3月31日火曜日

ブラボ〜!な博物館

今、サンフランシスコのゴールデンゲートパークが熱い。

こちらは去年の秋にオープンしたサンフランシスコの新名所、California Academy of Sciences カリフォルニア アカデミー オブ サイエンス
建築を手掛けたのは、関西国際空港を設計したことでも有名な建築家レンゾ・ピアノ。

すぐ向かいにはDe Young Museum デヤング美術館が聳え立っています。
De Young Museum デヤング美術館は以前ご紹介した通り、北京五輪のメインスタジアムやプラダ青山店を手掛けたヘルツォーク&ド ムーロンによる建築。
ここに来れば、建築二大巨匠の作品が存分に堪能出来るという訳です。

屋上部分はご覧の通り、一面緑で覆われています。
ちなみにこの緑、この建物が立てられる前にこの土地に生えていた植物をそのまま移植したものなのだとか。
緑のルーフの周囲は太陽光パネルで囲まれ、更に建物自体もリサイクル建材が使用されるなど、自然環境への配慮が随所に見られる建築物です。

それにしても、ドーム状に盛り上がった部分がまるで『風の谷のナウシカ』のオームのようで面白いです。
この天窓の下、建物の中は…

巨大な球状の温室となっています。
ちなみに、このガラス板一枚一枚の間には地震対策としてゴム状の緩衝材が埋め込まれていています。

天井からは太陽の光が最大限に取り入れられ、とても心地の良い空間です。

温室の中はスロープが螺旋状に下から上へと続き、熱帯植物が生い茂げり。。。

沢山の蝶や小鳥達が飛び交っています。


さて、この温室の螺旋スロープの少し上から真ん中の吹き抜けを見下ろすと。。。

下は池になっていて、魚が泳いでいます。
その更に下をよーくご覧下さい。
人の姿が見えませんか??


そうなんです。
この池の下は、なんと水族館になっていて、池の下は丁度トンネル水槽になっていたのです。
トンネルからはご覧の通り熱帯雨林温室を見上げることが出来、まるで熱帯雨林を流れる川の底にいるかのような気分が味わえます。

巨大な岩に張り付いたイソギンチャクが揺れ、海藻の間を優雅に魚がすり抜ける水槽は、リアリティ満点でありながらもどこか幻想的。

この博物館にはプラネタリウムもあるのですが、小さな子供は入れないので残念ながら今回は断念。。。

それにしても、一つの建物の中で空と陸と水が体験出来るだなんて素敵すぎます。
正直、こんなにドキドキして感動した場所は久し振りです。
レンゾ ピアノさん、最高です!!

サンフランシスコに来たばかりの時はゴールデンゲートパークの温室がお気に入りの場所でしたが、この数年の間にデヤング美術館が出来、このアカデミー オブ サイエンスが完成し。。。
もう、ゴールデンゲートパークまるごと大好きな場所です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月27日金曜日

イタリアンソーセージのパスタ

今日のお昼ご飯、イタリアンソーセージのパスタ アルフレッドソース。
ケーシングしたイタリアンソーセージと玉葱をバターで炒め、ソースはアルフレッドソースに。
ソーセージと相性の良いタイムも加えて風味付けしてみました。

ちょっぴりヘビーなメニューですが、お昼なので、まいっか。。。

人気Blog Rankingへ

2009年3月25日水曜日

プレイルームの全貌 プレイルーム計画⑦

プレイルームが賑やかになってきたので、ここで一挙にお披露目です。

プレイルーム計画に取り掛かり始めてから早2年。
この間に二人目の子供も誕生し、今、チビ達はこのような具合で毎日遊んでいます。


ところで、プレイルームの写真を撮っていてふと思ったこと。
皆さんも思い出として子供の写真は沢山撮られているかもしれませんが、子供が遊んでいた玩具や子供部屋の写真も、子供が大人になった時に見たらきっと懐かしい気持ちになれるはず。
嬉しいことに、今は躊躇なく写真を何枚でも撮れるデジカメの時代。
子供の目線に立って、こうした「モノ」や「場所」も記念に残されてみては?

人気Blog Rankingへ

グッドデザインなキッチンツール

友人宅のキッチンで目にし、その機能性とシンプルなデザインが
すっかり気に入って購入した洗剤用ディスペンサー。
スポンジの置き場にいつも困っていたのですが、これで見事に解消されました。
万が一余分な洗剤が垂れてしまっても、これならスポンジラックがちゃんと受け止めてくれるので洗剤が無駄にならず、カウンターがヌメることもありません。
陶器製なので、ラックの中が汚れてもスポンジで拭えばすぐに綺麗になります。

このディスペンサーは、umbraというメーカーのもの。
コンテンポラリーでシンプルなデザインの家庭雑貨を扱うメーカーで、この他にもお洒落で機能的なアイテムが沢山あります。
アメリカではThe Container Storeで扱われています。
日本でも、umbra製品を扱うウェブサイトやお店があるようですよ。

人気Blog Rankingへ

2009年3月24日火曜日

Mac & Cheeseもどき。


アメリカの定番お子様メニューのひとつ、マカロニチーズ、通称Mac&Cheese。
学校の給食などでよく登場し、スーパーには茹でたマカロニと混ぜるだけだけのインスタントのチーズ粉末が売られているのですが、私にはどうもこの粉っぽい味が受付けられず、好奇心で一度食べたきり。(メーカーによっては美味しいものもあるのでしょうが)

手作りする場合は、ベシャメルソース(ホワイトソース)を作り、そこに削ったチェダーチーズを混ぜ溶かし、茹でたエルボーパスタと絡めてオーブンで焼くだけ。

ベシャメルくらい、自分で作りますさ。。。

今回は、冷蔵庫に残っていたグリュイエールチーズを使用。
ベシャメルに玉葱も入れ、ナツメグで風味付けしました。
って。。。結局殆ど普通のマカロニグラタンです。
違いといえば、フォークで持ち上げる際、中に混ぜ込んだよく伸びることくらいです。

アメリカでは各家庭で独自のレシピがあるらしいので、きっと美味しい手作りのMac& Cheeseもあるはず。
美味しいMac&Cheeseが食べられる店をリサーチしてみることにします。

人気Blog Rankingへ

2009年3月23日月曜日

ミネストローネ

冷蔵庫に残った野菜を片付けたい時の定番メニュー、ミネストローネ。
ブロッコリーの芯も縦半分に切って更にスライスしてミネストローネに入れれば無駄なく美味しく頂けます。

使用した具材は、人参、じゃがいも、ブロッコリー、アスパラガス、玉葱、ベーコン、トマト。
これをチキンストックでベイリーフと共に煮込み、塩こしょうで味を整え、仕上げにパルミジャーノとパセリをかけて出来上がり。
チビ達にはこの段階で食べさせるのですが、私達大人は更にチリフレークをかけて頂きます。
例えるなら、豚汁を食べる前に七味をかける感覚。
体もポカポカ温まりますよ〜。

Blog Rankingへ

2009年3月20日金曜日

子供のキッチン プレイルーム計画その⑦

去年のクリスマスにサンタさんから貰った子供のキッチン。
こうした木製キッチンは普通の玩具屋さんで買うと結構なお値段がするのですが、おもちゃの収納棚と同じく、どうやら近所の錆びれた白木の家具店でサンタさんが格安で見付けてくれたようです。

ところで、うちにはこの他にも色々と玩具があるのですが、毎日取り合いの喧嘩ばかり。
大概悪いのは凶暴な妹チビ子(1歳半)で、トーマスのクランキー(固い木製)で兄チビ太に殴り掛かったり、チビ太が頑張って作り上げたレゴをゴジラの如く踵落としで破壊したり、ミニカーを横取りしたり。。。
思い通りにならないと癇癪を起こしてチビ太の顔面を掴み、可哀相なことにチビ太の顔は引っ掻き傷が耐えません。

「もー、チビ子強すぎるわ〜(関西弁)」
と完全にお手上げ状態のチビ太。
仕返しをせずに我慢して泣きついてくるチビ太に同情し褒めるようにはしているのですが、問題はチビ子の方。
「魔の2歳児」に突入しようとしているチビ子の躾をそろそろ真剣に考えねば。。。
上に兄がいる妹は、どこのお宅もこのようなものなのでしょうか。。。

さて、そんな二人ですが、おままごとの最中だけは何故かとても平和的。
「兄妹で仲良く遊べる玩具が欲しい」と思っていた母の望み通りの展開となっています。

人気Blog Rankingへ

2009年3月19日木曜日

プレイルーム計画その⑥

プレイルームに”おうち”モチーフのガーランドを投入。
カラフルなので、部屋の中が一気に明るくなりました。

プレイルーム計画」に取り掛かり始めて早二年。
最初の頃に比べて物も増え(良いのか悪いのか…)随分賑やかになり完成に近づいて来たので、近いうちにその全貌をご紹介します。

人気Blog Rankingへ

2009年3月18日水曜日

ベッドサイドに花を。

一日の中でも数割を占める就寝時間。
一応風水を考慮に入れて枕の方角を確認し、より運気を上げるべくベッドサイドにはなるべくその方角と相性の良い花や緑の鉢植えを飾るようにしています。

花のパワーを貰いながら気分もリラックス。
目覚めた瞬間、朝日を受けて咲く花が目に入るだけで、一日の始まりを明るい気分で迎えられます。

ただ、香りの強過ぎる花は眠りの妨げになるので避けた方が良いかもしれません。
あと、赤い切り花は東方向は吉ですが南方向に飾ると恋人とケンカ別れし易いそうなので要注意です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月17日火曜日

子供部屋の額装

子供達の寝室に飾るのにピッタリの絵を見付けたので、二人のベッドの上に対で飾ることにしました。

一応、子供の寝室のテーマは「サーカス」
以前は白黒の象のプリント画を飾っていましたが、子供部屋に飾るには少々渋すぎる気がしてきたので、子供らしいイメージの絵に交換です。
これだけで、以前に比べて明るく楽しい印象に変わりました。

でも、まだなんとなく壁が物足りない気が。。。
天井が高いせいでしょうか。
もう考えだすときりがありません。

人気Blog Rankingへ

2009年3月16日月曜日

ビーフストロガノフ

一応普段は「和食基本」の我が家ですが、
たまに「主菜に副菜、汁物の献立で悩む余裕がない。和モノの小鉢を一つひとつ拭いて仕舞うのも御免だ」
という日があります。
(↑洗い物は大体夫がやってくれるのですが、何故か和食器はいつも中途半端に濡れた状態で放置されている。
夫は特に小言を言うタイプでもなく洗い物をして貰えるのは有り難いので、それ以上は要求しないことにしている)

そんな日は「手抜きと思わせない30分で出来るメニュー」でちゃちゃっと仕事を終わらせてしまうに限ります。

ビーフストロガノフならカレーと違い火の通りに時間のかかる具材も少ないので、ご飯を早炊きしている間に出来てしまいます。
(一応、煮込み鍋は使用)

今回は、小麦粉をまぶした薄切り肉とマッシュルームと玉葱の薄切りをバターで炒めて塩こしょうした後にシェリー酒を加えてみました。
これにビーフストックを加えて煮込み、サワークリーム(もしくは生クリーム)を仕上げに加えて更に数分煮込むだけ。

名前は「如何にも御馳走風」だけれど、実はとってもお手軽なお料理なのです。

付け合わせは林檎とブルーチーズのサラダ。
ミックスグリーン(エンダイブの入ったものがお勧め)の上に林檎(子供用に常備)、ブルーチーズ、作り置きしていたキャンディードウォールナッツを散らし、ドレッシング(アップルビネガー、オリーブオイル、塩こしょう)をかけました。

食後の洗い物は、鍋を一つ洗って、お皿は食洗機に放り込んで終了です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月13日金曜日

風邪ひきさん用スープ

我が家のチビ達は、只今二人揃って鼻垂れ状態。
この間やっと治ったと思ったところだったのですが。。。

そんな彼等に飲ませているのが、かぶのチキンスープ。
かぶをチキンスープでくたくたになるまで煮込み、ミキサーでスープ状にして塩で味付けしただけ。
シンプルながらも味わい深く、体の芯からポカポカになります。
トロンとした舌触りで喉越しが良いせいか、子供ウケも◎です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月12日木曜日

鯛のあら煮


「夫よ。今日の晩ご飯のおかずは鯛のあら煮だよ〜ん♪」

日本からの空輸モノの鯛のあらが$3.95で手に入ったので、鯛のあら煮を作りました。
エステートセールで手に入れた角富の大皿が、ここで初めて活躍です。

日本酒と味醂の入った鍋で一煮立ちさせ、砂糖、醤油を加えて更に数分煮たら出来上がり。
砂糖はきび砂糖、醤油は京都で購入した澤井醤油のたまり醤油(←これ、ポイント!)を使用しました。

日本料理の先生から教わった一品で、本当は頭の部分を出刃包丁で更に分断して上品に盛りつける方法を教わったのですが、あえなく断念。
家庭料理の盛りつけですが、味は一応料亭の味。(自画自賛)
自分が今アメリカで生活していることをしばし忘れてしまいます。

人気Blog Rankingへ

2009年3月11日水曜日

キュートなキッチン雑貨。

雑貨屋さんで見付けた陶器製のキノコちゃん達。
一見ただのオブジェのようですが、キノコのてっぺんにご注目下さい。
小さな穴が空いていますでしょう。

そうなんです。
これは、ソルト&ペッパーボトル。

キノコの芯の部分がコルクになっていて、これが投入口の栓の役割を果たしています。

なんともキュートで遊び心溢れるS&Pボトル。
かなり以前にじゃがいもにソックリなじゃがいもブラシをご紹介しましたが、どうやら自分は
「一見○○だけれど実は○○」系の小物に弱いようです。。。

人気Blog Rankingへ

2009年3月10日火曜日

豚の角煮

豚の角煮に半熟の煮玉子を添えて。
角煮を作る時はいつも黒砂糖を使用します。

オーガニックスーパーで葉付き大根を見付けたので、大根の葉のご飯を作りました。
胡麻油で炒め、ちりめんじゃこと炒り胡麻を加え、醤油で味付けするだけ。
カルシウム満点の一品です。

こちらでたまに根は小さめでも立派な葉の付いた大根を見かけるのですが、大根の葉を喜んで食べるのは日本人くらい。
私の友人が葉を切り落とそうとしている店員さんに慌てて「待って!!葉は切り落とさないでー!!」と言ったところ、
「こんな物どうやって食べるんだ?」と不思議な顔をされたそうです。

他にも鮭のかまなど、「アメリカでは売り物にならない日本人にとっては貴重な食材」が意外とあり、店の人に尋ねると裏から出してくれ、安価で売って貰えることも。
「日本人で良かったわ〜」とつくづく思える瞬間です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月9日月曜日

ハートのリース


暖炉の上のスペースには、季節のリースを飾るのがお決まりとなりつつあります。
写真は、ファーマーズマーケットで手に入れたハートのリース。
ファーマーズの花屋さんにしては手の込んだ商品だ。。。と感心しつつ、余りにもの可愛らしさに思わず手が伸びてしまいました。



エリカの花だけを使って作られたシンプルなリース。
バレンタインデーはとっくに終わってしまったけれど、このテイストならイースターにも合いそうです。


人気Blog Rankingへ

2009年3月6日金曜日

おしるこで厄除け。

桜餅作りで残ったこし餡は、おしるこに変身です。

カリフォルニアは雨期真っ只中で、今日も窓の外は雨。
こんな日だからこそ、あったかいおしるこがホッコリとした気持ちにさせてくれます。

良い小豆を使ったおしるこはやっぱり美味しい。。
餡が苦手なチビ太もおしるこにすれば食べられるようで、あっという間に鍋は空っぽ。
「こし餡作りはもう暫く勘弁」と言っていた筈なのに、また食べたくなってきました。。。
小豆を食べれば厄除けになる上、抗酸化物質のアントシアニンも豊富に含まれているというから尚更です。

只今「前厄」突入中のわたくし。
この際なので、小豆を使ったレシピでも開拓していくことにします。

人気Blog Rankingへ

2009年3月5日木曜日

にほひ袋を雛人形に…

日本で頂いた石黒香舗のにほひ袋。
ふと、この香りをお雛様に香りを移してはどうかと思い立ち、お雛様の箱の中に忍ばせることにしました。
香りが喧嘩しないよう、無臭タイプの防虫剤と併用されると良いかもしれません。

ひなまつりを終え、少し名残惜しい気持ちで仕舞ったお雛様。
来年は、日本古来の香り漂うお雛様が平安絵巻の世界へ誘ってくれるかもしれません。

人気Blog Rankingへ

2009年3月4日水曜日

ココアロールケーキ

今日伺ったお茶会の手土産です。
はい、懲りずにまたロールケーキです。
取り敢えず通常のロールケーキの生地(粉は薄力粉のみを使用)にココアを加えて自分なりに作ってみました。

生地は前回よりも厚みが増しふんわり仕上がったのは良いのですが、中の苺が大きすぎるのもあり今度はクリームの比率が少なくなってしまいました。
そこそこ好評だったのですが、生地、クリーム、フルーツのバランスが難しい。。。

先程友人Yさんに美味しいココアロールのレシピを教えて頂いたので、次回はそちらに挑戦です。

人気Blog Rankingへ

2009年3月3日火曜日

ひなまつりメニュー


週末は義理の両親を招いてひなまつりの食事会を開催しました。
一応、会席風純和食でのおもてなしです。

この日の献立は、葱とわかめと油揚げのぬた、海老しんじょあられ揚げ、鴨のロースト、茶碗蒸し、菱餅を象った押し寿司、蛤のお吸い物です。

しんじょは子供も食べ易い上、蓋付き椀に盛りつけると見栄えもします。
一見難しそうですが、フードプロセッサーを使えば意外と簡単。
下処理した海老をフードプロセッサーですり身にし、卵白と片栗粉を加えて、八方だしでのばします。
これをスプーンに取りお吸い物のお出汁に入れるだけで上品なお吸い物になるのですが、今回は以前京都で食べた一品を再現すべく、錦市場で手に入れた「ぶぶあられ」をまぶして揚げ、あん仕立てにしてみました。


写真向かって左は、義母から頂いた常滑焼きのお雛様。
去年は飾り棚に飾りましたが、今年は卓上に飾ってみました。
焼き物のせいか、これが食卓にもしっくり馴染んでなかなかいい感じに。

デザートは、自家製桜餅。
こちらも京都から持ち帰った丹波産小豆を使用。
粒揃いの大納言小豆を惜しげもなく(いや、少し惜しかった)こし餡にしてしまいました。
ところで、餡の裏漉しって意外と体力と根気を要するものですね。
頑張って作ったこし餡の味はそれはそれで格別なのですが、暫くは「また作ろう」という気になれなさそうです。。。

人気Blog Rankingへ

2009年3月2日月曜日

京雛人形


今年のお正月、日本で実家の両親から贈って貰った娘のお雛様。
以前ご紹介した安藤桂甫さんの京雛人形
です。
節分後から飾り始めかれこれひと月程になるのですが、チビ子(1歳児)にも特別なものであることが解るのか全く手を触れることなく、毎日指をさしてニコニコしています。

ところで、この写真をご覧になって
「アレ?お雛様とお内裏様の位置が逆なのでは?」
と思われた方、いらっしゃいませんか?

京都ではお雛様が向かって左、お内裏様が向かって右なのです。
なんでも、その昔京都御所に天皇陛下がいらした際、この位置に座られていたからなのだそうです。
そういう訳で、京都御所のすぐ傍にある安藤人形店に飾られているお雛様も全てこの飾り方でした。

「昔ながらの伝統的なお雛様が欲しい」
と思い行き着いたのが、京雛人形。
平安時代の貴族の衣装が忠実に再現されています。

十二単にあしらわれているのは、弥生三月の梅の丸華紋。
お内裏様は、天皇陛下だけが用いられる黄櫨染、桐竹鳳凰模様の装束を纏っています。
頭師、髪付け師、着付師と、専門の職人達によって分業で作り上げられた京雛人形は、まさに京都の伝統工芸が結集した芸術品。
「海外にいるからこそ、このお雛様を通して日本の伝統文化を娘に伝えられれば…」という思いを込めて選びました。

ところで、このお雛様を初めて飾った日のこと。
「もしおうちが火事になったら、お雛様も持って逃げなくちゃね!ぼくがお内裏様を持つから、ママがお雛様を持ってね」
と突然言いだしたチビ太。
どうやら、消防車のミニカーで毎日のように火消しごっこをしている影響のようです。
うちが火事だなんて想像もしたくないけれど、万が一そのような事になれば、子供→思い出の写真のデータ→お雛様の優先順位で抱えて逃げようと心に誓っています。

そんなことを考えていた矢先。
「夫の実家に、夫の祖母が空襲の際に家から抱えて逃げた古いお雛様がある」
という話が…。
本当は七段飾りだったそうなのですが、お雛様とお内裏様を抱えるのが精一杯で他は戦火で焼けてしまったのだとか。
激動の時代を越えて今もなお受け継がれている義祖母のお雛様。
私はまだ見たことがないのですが、次回帰省した際は是非拝ませて貰いたいと思っています。

人気Blog Rankingへ